TOP >> 乙嫁語りの感想

乙嫁語り(森薫)のススメ

乙嫁語りはエマ(アニメ版は英國戀物語エマ)や、女主人の家に住み込みで働くことになった少女を主人にしたシャーリーといったイギリスを舞台にした作品をだしている森薫さんの最新作です。

 

いずれの2作品も作家がメイドを主役にした作品が好きと公言していることから最新作もメイドものかな?と思っていたのですが舞台はまさかの19世紀後半の中央アジア。しかもお嫁さんをテーマにした作品だった事にまず驚きました。

 

1巻は主人公アミルが花婿カルルクのところに嫁ぐところからはじまるのですが、それがこの夫婦20歳の姉さん女房と年下の12歳で歳の差が8歳もあるのです。この時代は小さな子供が亡くなる事も多く、若いうちに嫁いで多く子供を産むというのが一般的である事を知っていたのでまずそこに驚きました。

年上である事にはおどろきつつも受け入れてくれるカルルクとその親族、エイホン家には心が温まります。

森薫さん独特のタッチはこの作品でも受け継がれていて、前作で見事だったイギリス貴族のドレスやレースの表現はビーズや刺繍へと表現をかえ物語を色づけてくれています。

 

カルルクの姪、ティレケの話ではお嫁さんをテーマにした話だけではなく中央アジアの文化や生活にも触れられるのでこういったテーマに興味がある方にもぜひ読んでいただきたい作品です。